Access多通貨簿記アプリケーション(AIBA)の仕訳フォームと仕訳入力の方法、そして、仕訳レポートとなる仕訳日記帳について説明します。
AIBA:仕訳入力(フォーム)
仕訳フォームと入力方法の特徴
- 取引通貨値のまま仕訳入力(JPY, USD, IDR登録済)
- 明細1行に、借方か貸方のどちらか一方だけの明細を入力
- 仕訳日と同月の登録為替レートを同時に表示
- ルピア会計のために換金された値を同時に表示
- 仕訳入力画面は、3言語/3画面(言語切り替えはメインスイッチボードから)
入力例
- 仕訳日・摘要・メモと入力し、借方と貸方の通貨の異なる仕訳を行うと、上図のように、会計通貨値の借方合計と貸方合計が一致しない場合があります。上図の例では、貸方にIDR100,000の不足があると分かります。
- IDR100,000を貸方に追加入力しなければ簿記が整合しないことを確認しながら、上記例で相応しい勘定科目が何かと考えると、簿記の残高としてはIDR13,500,000の値であるものに対して銀行はIDR13,600,000の値に換金してくれたことから、為替差益が相応しいことが分かります。
- 為替差益、貸方IDR100,000を追加することで、会計通貨値の借方合計と貸方合計も一致したことを目視しながら、会計通貨値のための簿記上不整合はないと確認され、ひとつの仕訳入力完了となります。
AIBA:仕訳日記帳
AIBAの仕訳日記帳(仕訳レポート)は、上記の例のように、それぞれの入力データと関連データ全てがプリントできるように、いささか込み入った内容となります。仕訳入力画面そのままのデータが出力されるので、このレポートを読めば、どこに問題や課題があるかすぐに分かるはずです。
- 「DC1」と言う項目は、借方発生か貸方発生かを示しています。「D」とは借方発生の勘定科目であることを意味しますので、借方(左側)に値が入力されていればプラス増加を意味し、貸方に値が入力されれば、マイナス減少を意味することが分かります。
- ルピア会計では、一見して取引金額の桁数が大きくなります。日本円などの感覚のままでいると錯覚しやすいものですが、取引通貨値、為替レート、会計通貨値が横並びで、それぞれの関係をハッキリと示しているので、いちいち経理担当者に細かいことを聞く必要はありません。
- 上の例では、画像一番下のレコードに、会計通貨値の借方合計と貸方合計に不一致が見られます。不一致の場合は、「<>」記号が表示されるようにしているので、その記号が出ているかどうかですばやく誤りがあること、通常とは異なる仕訳がなされていることを確認できます。