AIBA:メインスイッチボード

AIBAメインスイッチボード:英語
AIBAメインスイッチボード:英語

アクセス多通貨簿記アプリケーション:AIBAは3つの言語メインスイッチボードを持ちます。(AIBA v3.41)ひとつは、上の画像のように英語のメインスイッチボード。

AIBAメインスイッチボード:インドネシア語
AIBAメインスイッチボード:インドネシア語

もうひとつはインドネシア語のメインスイッチボード。そして・・・

AIBAメインスイッチボード:日本語
AIBAメインスイッチボード:日本語

日本語のメインスイッチボードの3種類です。

画像にあるように、右上の「日本語」「English」「BAHASA」のボタンでそれぞれの言語に切り替えます。言語の切り替えはこのメインスイッチボードからのみ行います。

多言語表示の意味と目的

AIBAは、日系インドネシア法人のために作ったので、外国語として英語の他にインドネシア語表示を持ちます。ローカルの経理担当者には専門学校か大学を卒業した者を採用しており、彼らのほとんどが、日本からやってくる新任のディレクターより、はるかに素晴らしい英語力を持っているので、当初は、メインスイッチボードを英語表示だけにしていました。

すぐにインドネシア表示も必要であることが分かったのは、顧問会計士事務所では、英語を理解する社員が限られているため、ローカルの誰もが分かる表示にして欲しいという要求を受けた時です。また、考えてみれば、AIBAを財務会計のためだけでなく、経営会計(管理会計)のためにも使うことが目的のひとつでもあったので、営業、仕入など各職種担当も、抵抗なく再利用できるデータとしては現地言語を含めた方がベターであると言えます。

日本語表示は、実際に、AIBAを運用し始めてから数カ月後のことです。当社は小さな日系海外法人でありましたが、日本の本社も同様です。英語の財務会計データを日本に送っていましたが、日本側、特に経理担当者にとっては、ただでさえ馴染みのないルピア会計であり、さらに勘定科目など全てが英語表示であるということからあって、強くストレスを感じていたようです。日本社内会議などのため、英語表記を日本語に置き直すという手間も考えれば、最初から、日本語表示も加えておく方が良いということになったのでした。

しかし、仕訳の備考欄、メモ欄に入力される言語は、そのままなので、英語、インドネシア語が混ざった表示となります。それらについては、グーグル翻訳か手元の辞典を利用してもらうことになり、最低限の手間の一部と捉えることとなります。

多通貨簿記は日本本社にとっても都合が良い

余談ですが、多通貨簿記という、取引通貨値のまま仕訳して、取引通貨データと同時に財務会計値も管理、運用するというアイデアは、結果的に、現地法人管理のためだけでなく、日本本社でも肯定的に受け入れられるようになりました。日本本社会議で、海外現地法人のルピア会計数値を実感をもって読めるのは、オーナー経営者だけであったと思いますが、ルピア財務会計書に、実際の取引通貨値の明細を添付することは、全くのよそ事としてしか捉えられなかった社員に、より関心を持って参画する後押しとなってくれたようです。

日本でも、営業や仕入担当者は会計値としてでなく、実際に取引あった通貨値で記憶し、業務を運行しています。ルピア会計だからルピアに換算された数値が会計値となるのは理屈では理解できても、ルピア値を聞くだけではピンと来ないのですが、この数値は実際の取引の日本円いくら、米ドルいくらとすぐに参照できるようになれば、関連部署の社員も「ああ、あの時のあれか!」と実感を持ってルピア値を解読できるようになります。

発生した海外現地法人でもヤヤコシイと悩んでいたのですから、日本本社では、もっとだったろうという気付くのも、そんな経緯があってのことな訳です。