「経営に悩む」のは、経営者、事業運営者、管理者などの常であるので、そのこと自体は良いも悪いもないことですが、モヤモヤ悩み続ける時間が長くて決心がつかない状態が続くのは、いろいろと忙しいアナタにとっては、とても勿体ない時間の過ごし方になるとは思いませんか?
しかし、「経営に悩む」時間を「経営を考える」時間に変え、今の行動を見据えて、これからの行動を用意したい・・・そうは思うものの、それがなかなかしにくいから、また「悩む」のだ、とアナタが感じているなら、アナタのもともとのモチベーションを思い出す、とても簡単シンプルな発想方法があるので試してみて下さい。
「すべき」という発想を「したい」という発想に移す
- アナタはなぜ経営を始めたのでしょうか?
- アナタはどうして事業をすることになったのですか?
というとても根源的な質問があります。アナタがもし管理者として指名されて今の姿があるとしたら、こういう風に捉えてみて下さい。
- アナタはどうして昇進したのですか?
- アナタを管理者に指名した人は、アナタに何を期待したのですか?
- その使命を、アナタはなぜ受けたのでしょうか?
節目や基点になった時のことを振り返ることで、その時、アナタはどう考えていたか?どう感じていたか?を思い出すことができます。特に思い出してほしいのは、アナタがどうしたい、どうなりたいと考えていたかです。
簡単な図で記すと、このように、アナタはある事象を基点に、その時点では未知であるものに取り組むことを決心した訳です。その決心を支えたもの、あるいは、決心した要因と言い変えられるものが、アナタの「・・・したい」「・・・なりたい」という実感を伴った考えであったはずです。
このことと「悩む」ということを対置させてみます。「悩む」ということを、同じように図で記すと下図のように捉えられます。
アナタが事業を開設した時、あるいは、使命受理を決心した時、これからは自由気ままに人生を送っていける、何でも思い通りになると考えたでしょうか?そうではないはずです。未知の世界に入ることを決心したのは、自由にならぬことがあっても、思い通りにならないことがあっても、何とかしていこう、それは、アナタが、したいこと、なりたい姿の方に焦点を当てた結果として受け入れられるリスクと受け止められたのではなかったでしょうか。
図に矢印で方向性を意味したのは、アナタの望む姿があればこそ、未知のものに挑む決心をしたということと、ある望ましくない事象、現実が、アナタを悩ませているという因果を表すためです。ご覧の通り、逆さまになりますね。アナタの望み、意思が全てのものの見方を変えるように、受け身で悩むだけでなく、これまで通り、アナタ自身が望む姿を目指しながら、今の悩みの対象を見返してみることで、見え方が違ってくることを示しています。
どうすべきか?あるべきか?と、ある事象に引っ張られ続けるのを中止して、何をしたいか?どうなりたいか?という、アナタ自身の基準から考え直してみることが、アナタらしい進み方をもう一度思い出させるきっかけになります。
英語に置き直して何に悩むのかを考える
今はとても便利な時代ですね。少しググると「悩む」について英語対訳例がたくさんでてきます。日本語でなく、英語で自分の気持ちを表現しようとするとどう言い表せるかをみると、モヤモヤ感が薄まり、こういうことかと意外なことに気づくことがあります。
「悩む」という日本語の対訳文に以下のような英文があります。
- I’m having a hard time deciding what to do. どうしたらよいのか決心しかねている
- I’m having trouble deciding what to do. 何をすべか決心する面倒ごとに取り掛かっている
- I’m worried about it. それが心配だ
- I’m sorry trouble you. 面倒をおかけしてすみません
他にも、distressed、suffer などの言葉いろいろと例文が見つかるので、興味があれば、ググってみて下さい。
「経営に悩む」と「経営方針(行動)を決めかねる」という日本語は、大要で言えば、「経営に悩む」の分類に入るということは分かりますが、日本語を母国語とする我々からすると、文字通り、意味に違いがあると捉えられます。
「経営を心配する」「経営という面倒事がある」、これらも「経営に悩む」という日本語とは意味の違いがあるのはお分かりの通りです。
しかし、こうして、英訳を試みることで、一種の気付きを得るきっかけが生まれます。
- 経営を心配する?それをしているのは自分であり、何を心配しているのか?
- 経営が面倒なことなのは百も承知の上のこと、何が面倒なのか?
- 経営行動を決めかねるなら、決めるために、今何が必要か?
英語は不得手という人には向かない方法ですが、言いたいことは、「悩む」という言葉をより具体的に捉たり、言い方を変えることで、アナタの頭の中を整理されるということです。「悩む」モノやコトをハッキリと捉え直すこと自体が、アナタのモチベーションを高めるきっかけになることがあります。
言葉だけでなく絵に描いてみる
「DX」という新しい言葉が聞かれるようになりました。経産省が主導しているのか、どこかの業界が首唱し始めたのかはよく分かりませんが、「Digital Transformation」のことで、経産省の公開ウェブにこう記されています。
これまでの、文書や手続きの単なる電子化から脱却。
経済産業省デジタルトランスフォーメーション 特設サイトhttps://www.meti.go.jp/policy/digital_transformation/index.html
IT・デジタルの徹底活用で、手続きを圧倒的に簡単・便利にし
国民と行政、双方の生産性を抜本的に向上します。
また、データを活用し、よりニーズに最適化した政策を実現。
仕事のやり方も、政策のあり方も、変革していきます。
私にも、また、ある人にも、この文章の意味がよく分からないので、個人的な発想も含めて図に描き直してどういうことを言っているのかを理解しようとしました。
以上は一例ですが、アナタの「経営の悩み」をこのような図に置き直してみることで、言葉だけでは得られなかった納得感を感じられるようになることがあります。
言葉や文章だけでは分かりにくい方向性や関係性などが、図にすることでハッキリと意識できるので、頭の中身をスケッチして、何度も、アナタ自身が分かる、分かりやすい表現に置き直すということが、アナタの「経営の悩み」の時間を、自然に、「経営を考える」時間に置き換えてくれるという訳です。
アナタの「経営の悩み」を一緒に考えるお手伝い
アナタの「経営の悩み」の時間を、自然に、「経営を考える」時間に置き換えるための後押しサポートをしています。初めてであり、ひとりでは分かりにくい人があれば、アイプロモティストがそのお手伝い、後押しを致します。
アナタの「経営の悩み」をご連絡頂ければ、以上で説明したような発想の転換や言葉の置き直し、そして、画像で全体像を鳥瞰できるようにするお手伝いを致します。
「マネジメントプロモ―ティングサービス」は、1カ月間、数度のメールとレポートのやり取りによる有料サービスですが、そのサービスを受ける前の課題設定、つまり、アナタの「経営の悩み」を「経営を考える」ための対象を決めるまでは無料で行います。
課題設定の説明や提案自体が、ひとつのアナタの「経営の悩み」に関する、画像などを含めたレポートとなりますので、有料サービスを受けるかどうかはともかく、無料のアナタの「悩み」に関するレポートを読んでみるだけでも、何かのきっかけ作りの役に立つかもしれません。
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